「迫られる飲食店の対応。年々増加する「ヴィーガン」とは」

牛尾 晃汰

広報/PR

2019年10月3日

9月20日、日本の勝利から始まったラグビーW杯。つい最近までラグビー実業団を題材とした池井戸潤の「ノーサイドゲーム」が放送され、何があっても諦めないで戦う姿勢に共感して、ラグビーを知らない人たちにも興味を持つキッカケになったのではないでしょうか。僕個人としても、ドラマを通して見るラグビーを毎週日曜の楽しみにしており、次の月曜へのエナジーチャージをする番組でした。そんな初心者の私がラグビーについて調べていた所、あるニュースが出てきました。

イギリスで初の「ヴィーガンラグビーチーム」が誕生したというニュースでした。そもそもこの「ヴィーガン」という言葉ですが、まだまだ日本では馴染みがない言葉なのではないでしょうか。

〈ヴィーガン、ベジタリアンとは?〉

「ヴィーガン」とは、肉や魚を始め、牛乳や卵、ハチミツなどの動物性食品を一切口にしない「完全菜食主義者」のことを指します。少し分かりやすい例で言うと「かつおだし」はダメで、「昆布だし」は大丈夫という感じです。このヴィーガンですが宗教、文化的な理由でなる人もいますが、近年では環境保護、動物保護の観点から進んでヴィーガンになる人も増えています。英慈善団体のヴィーガン協会(The Vegan Society)によるとイギリス国内におけるヴィーガンの数は2014年から4倍まで増加したと発表しました。またヴィーガンの他にも「ベジタリアン」という人もいます。ベジタリアンはヴィーガンよりも食事制限がなく、肉や魚は食べませんが、卵や乳製品などは口にすることができます。この「食の多様化」は世界中で広がりを見せています。

ベジタリアン・グルテンフリー・アレルギーなど「食の制限」に特化したレストラン検索サイトを運営する株式会社フレンバシーの調査によるとベジタリアン・ヴィーガンの割合が世界で最も多いのはインド。次にイギリスと続いています。

また同社が2018年にベジタリアン、ヴィーガンに対する調査した所、日本のベジタリアン率は3.8%、ヴィーガンが1.0%と合計4.8%という結果が出ました。また日本では言葉に対する馴染みがないことでカミングアウト出来ないという人も多いようです。

〈なぜ飲食店が対応に迫られる?〉

タイトルにもあるように、訪日外国人旅行者が増えて行く中で飲食店の「食の多様化」に対しての理解は不可欠です。なぜなら訪日外国人全体の70%以上が日本への観光目的を「日本食」と答えているからです。しかし、ローカルレベルでの外国語でのメニュー表示、Webサイトを通しての情報発信がまだまだできてないのが現状です。また訪日外国人が日本に来て困ったことで2018年観光庁が発表した内容では、「コミュニケーションが図れない」という答えが20%以上という結果がでました。

出典:観光庁「訪日外国人旅行者の受入環境整備に関するアンケート結果(平成30年度)」http://www.mlit.go.jp/common/001281549.pdf

国が変われば食文化も違います。最近では、沖縄の居酒屋に入った外国人旅行者が「お通し」の料金で口論になったというニュースもありました。また東京の1部エリアでは「外国人お断り」という場所もあります。

そんな中、今後食事に制限のある訪日外国人へは、事前の情報発信と店舗でその人にあった料理があるかを記載する必要があったりと、観光大国を目指す我が国で、訪日目的1番となっている部分をどう快適にするか対応が迫られています。

〈ヴィーガン・ベジタリアンへの対応例〉

①ヴィーガン、ベジタリアンでも食べられるメニューをロゴや外国語で表記

②Webサイトを通しての情報発信

〈まとめ〉

いかがでしたでしょうか。私が働いているジャパン・トラベル株式会社には10を超える国籍が一緒に働いています。もちろん中にはベジタリアン、ヴィーガンの人もいます。私自身も海外へ旅行に行く度に「食」に対する考え方は国それぞれ。しかし特にヨーロッパでは食事制限をしている人たちにフレンドリーでした。日本食を食べに来ている外国人全員が魚、肉を食べれる訳ではありません。日本の「おもてなし」が試される時が、やってきたのではないでしょうか。

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