
JT 編集部
2025年2月25日
インバウンドを推進する観光分野の業界では、「外国人目線」という言葉がよく使われます。
9割以上が海外出身のスタッフで構成され、日本のインバウンドプロモーションを行う我々ジャパン・トラベル株式会社は、「外国人目線」のプロフェッショナル集団だと言えると思います。
弊社のクリエイティブチームは全て外国人スタッフなので、彼らと仕事をしていると、日本人の私にとっては、「海外の人からしたら、そうなのか!」と気づかされる事があります。
いくつか、私の印象に残ったことをシェアさせてください。
先日、取材先までの道中で見つけた自動販売機で、彼らは面白いっ! と立ち止まりました。私は内心「次の取材先のアポイントの時間が...」と焦っていましたが、弊社が大切にしないといけないのは、この「外国人目線」なので、そういった彼らの発見は重要です。
湖をバックに、桜の木に囲まれた自動販売機という組み合わせは、彼らからしたらとても面白く、日本を感じる事のできるスポットだったとの事。(おそらく、話題になったローソンの上から見える富士山と同じような感覚なのだと思います)

山口県宇部市 ときわ公園内
そんな面白ポイントの発見もあれば、
「この料理はとても美味しい!だけど...このお店のメニューや注文方法は外国人観光客が注文するには難しいと思う」といった受入環境に対する気づき。
あるいは、英語での接客に自信が無いと言う店員さんが、一生懸命、身振り手振りを使い、簡単な英語で接客して頂いた際には、「さっきのお店の方は十分な英語で、素晴らしい接客をしてくれた!」と、接客する側とされる側の感覚のギャップを感じる事もあります。
私は、前職、山口県萩市の観光課で働いていましたが、その際にも、
主要な観光地である城下町を紹介するつもりで、外国人のライターさんをご案内したのに、その近くにある、私からしたら見慣れた地元の海水浴場が 「城下町の近くにこんなに美しい海があるなんて!」とメインで紹介するスポットに加わったり、

山口県萩市 菊ヶ浜
日本人向けの観光スポットとしては、最初にご紹介するスポットでは無いけれど、外国人の方からしたら、「とても神秘的なスポットだ」と楽しんでもらえたお寺があったりと、発見があった事を思い出します。

山口県萩市 東光寺
是非、我々とのプロジェクトを通じて、クライアントの皆さまにも「外国人目線」の発見や気づきがあれば幸いです!
(もちろんそれらを、今後の戦略やアクション等に活かす事が理想なのだと思いますが)
「面白い!」「そうなのか!」「もっとこうしてみようかな?」といった些細な発見が、地域のインバウンドを推進していく、自治体やDMO、事業者の皆さまのモチベーションを後押しできたら良いなと思っています。
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