自然コンテンツはなぜ訪日外国人を魅了するのか。

ニューツーリズムと関係性

Nature Panorama

「モノ消費」から「コト消費」と言われて早数年が経過し、日本へ来る訪日外国人旅行者のニーズは多様化しました。今回は、最近訪日外国人の新しい旅行スタイルとして注目を集める「ニューツーリズム」と自然コンテンツとの関係性について触れていこうと思います。

〈「モノ消費」、「コト消費」、「ニューツーリズム」って何?〉

それではここで一度、「モノ消費」、「コト消費」についておさらいをしておきましょう。

経済産業省が公表している「平成27年度地域経済産業活性化対策調査」では、以下のように

定義されています。

【モノ消費】

個別の製品やサービスの持つ機能的価値を消費すること。

【コト消費】

製品を購入して使用したり、単品の機能的なサービスを享受するのみでなく、個別の事象が連なった総体である「一連の体験」を対象とした消費活動のこと。

つまり、「モノ消費」とは「買い物」であり、「コト消費」は「体験」ということになります。

それでは「ニューツーリズム」とは一体どのような意味を指すのでしょうか。「コト消費」と「ニューツーリズム」は非常に似た言葉ですが、イメージするとしたら「コト消費」という大きな枠組の中に「ニューツーリズム」があるイメージでしょうか。

tourism interests

観光庁が発表しているニューツーリズムの概念によると、厳密な定義はありませんが、体験型・交流型の要素を取り入れた新しい旅行のかたちを意味します。

例えば、自然環境や歴史文化を体験し学ぶ「エコツーリズム」、農山漁村地域で自然や文化に触れ、人々と交流する滞在型の「グリーン・ツーリズム」、自然あふれる地域で心身ともに癒される「ヘルスツーリズム」やアニメ作品の舞台にゆかりのある地域を旅行をする「アニメツーリズム」などが挙げられます。

〈なぜ自然体験は欧米諸国に人気なのか〉

前の記事でもご紹介したように、訪日外国人の国内旅行先はゴールデンルート以外にも地方へと拡大しています。中でもヨーロッパを始めとした欧米豪圏は「滞在日数が長く」、「地方に関心が高く」、「自然・文化体験を好む」として注目されている国々です。では、なぜ欧米豪圏は自然・文化体験への関心が高いのでしょうか。

ここではニューツーリズム内の「エコ・ツーリズム」、「グリーン・ツーリズム」、「ヘルス・ツーリズム」に焦点を当てて見ていきましょう。

一例を挙げるとイギリスでは、旅番組が人気なことに加えて日本のイメージに「天気が良い」が挙げられることや、イギリスには高い山がないことも日本に来た際に「登山」をする動機になっているかもしれません。他にはオーストラリアの人たちはスキー体験を求めて来日することが多いですよね。理由としてオーストラリアでスキーをするよりも、日本の方が良質な雪を安価で体験できることも理由の1つなのかもしれません。

欧米豪諸国が「自然好き」という認識は間違いではありませんが、体験作りの前にターゲットを定めることがヒットの鍵になるのではないでしょうか。

〈外国人に人気な自然を感じられる旅行先とは?最新の自然アクティビティも登場〉

最後に先日、訪日外国人向けメディア「ガイジンポット」の読者2,000人によって選定された「外国人が訪れるべき日本の観光地TOP10」では、1位に「熊野古道」が輝き、ランキング全体を通しても10箇所中5箇所が自然を感じられる観光地が選ばれました。

【外国人が訪れるべき日本の観光地TOP10】

10位:ニセコ(北海道)

9位:みなかみ町(群馬県)

8位:ななつ星 in 九州(九州全域)

7位:横浜市(神奈川県)

6位:日光(栃木県)

5位:琵琶湖(三重県)

4位:札幌市(北海道)

3位:中山道(岐阜県、長野県)

2位:東京都

1位:熊野古道(和歌山県

*赤字=自然体験がメインの観光地

また最近では、楽天エアマップは長野県駒ヶ根市と協力して、欧米豪諸国をターゲットとしたドローンでアルプスの絶景を空撮、SUPしているところを空撮するパッケージツアーの提供を開始したりと、従来の「体験型コンテンツ」と違うものが続々誕生しています。

外国人観光客を取り組むために、より地域の特色を活かした「体験型観光」が今後求められるのではないでしょうか。

参考:

ガイジンポット:外国人が訪れるべき日本の観光地TOP10

経済産業省:「平成27年度地域経済産業活性化対策調査」

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