【開催まで 2 か月に迫ったアジア『初』開催のラグビーW 杯について
知っておきたい 3 つのこと】

ラグビーブームのきっかけとなった 2015 年のあの日を皆さんは覚えているだろうか。 2015 年 9 月 19 日、日本は過去 2 回 W 杯で優勝経験を誇る強豪南アフリカに勝ったの だ。それまで W 杯 16 連敗中だったチームが強豪相手に勝ったことは、W 杯の歴史の中で も最大の番狂わせと言われた。

そんな日本を熱狂の渦の巻きこんだラグビーW 杯が 2019 年 9 月日本にやってくる。そこ で今回は改めて『ラグビーW 杯』がこれほど注目を集めるのか、知っておきたいことを 3 つに別けて解説していこうと思う。

  1. アジア『初』となる『ラグビーW 杯日本 2019』
  2. 40 万人の訪日外国人がやってくる!?観客の「直接消費」は 1000 億円以上にも
  3. ラグビーW 杯に向けたインバウンド対策 3 つのポイント

【アジア『初』となる『ラグビーW 杯日本 2019』】

今回のラグビーW 杯は 9 月 20 日から 11 月 2 日まで札幌から熊本までの南北 12 都市開催 される。そしてこの大会は日本で引いてはアジアで『初』開催となる。過去 7 回はいずれ もラグビー伝統国で行われたきた中でのアジアでの初開催ということで世界からの注目度 も高い。というもの実はラグビーW 杯は「夏季五輪」、「サッカーワールドカップ」と並 び “世界 3 大スポーツ大会” と呼ばれているほど人気が高いのだ。今回の決定にはラグビ ー人気を更に広げようという意思を主催組織から感じる。

〈日本が開催国に選ばれた理由は?〉

先も述べた通り、今回の開催地決定には主催組織側のラグビー人気を更に広げようという 思いを感じる。つまりアジアの若者プレーヤーを増やすのが狙いだ。多くの若者がいるア ジアは新しいマーケットとして注目されている。その中での日本開催はラグビーの人気が ある一定あること、文化があること、アジア最上位(オーストラリア・ニュージーランド を除く)という点が大きいだろう。

世界各国のラグビー競技人口と競技率 2018

(6 位日本と 5 位オーストラリアより上位国と比べまだまだ差が開いている現実)

“参考”「Year in Review」http://publications.worldrugby.org/yearinreview2018/en/1-1/

【40 万人の訪日外国人がやってくる!?観客の「直接効果」は 1000 億円以上にも】

今回のラグビーW 杯での経済波及効果が総額 4372 億円になると言われ、その中でも「直 接効果」では訪日外国人が消費額は 1,057 億円ともいわれ大きなインバウンド需要が望め るだろう。ではなぜここまで大きな需要が望めるのだろうか。3 つのキーワードと共に紐 解いて行こう。

〈長い開催期間〉

今回のラグビーW 杯では 9 月 20 日から 11 月 2 日までの 44 日間開催される。これは 3 大 スポーツ大会の中では最長だ。(サッカーW 杯 32 日間、夏季五輪 17 日間)ラグビーは 消耗が激しいスポーツで体をリカバーするために数日間試合を開けるため長い開催期間と なっている。そのためラグビーを見に来た観客は空き時間を使って観光をすることが、予 想され地域での消費が生まれるのだ。

12 都市での開催〉

また今回のラグビーW 杯で興味深いのは札幌から熊本までの全 12 都市で試合が行われる ことだ。(札幌市、岩手県・釜石市、埼玉県・熊谷市、東京都、神奈川県・横浜市、静岡 県、愛知県・豊田市、大阪府・東大阪市、神戸市、福岡市、熊本市、大分県) この南北 12 都市での開催によって訪日客の移動の幅が広くなり、通常の滞在日数に比べ 1 人当たりの滞在日数が伸びることにも期待ができる。

〈40 万人の訪日客〉

最後は日本をラグビーW 杯のために訪れる訪日外国人数だ。前回のイングランド大会時に も海外から 40 万 6.000 人が大会を見に訪れたことから今回も同様の数の訪日外国人数が 見込める。そして今回は欧米豪からの来日が望め、富裕層が多いことからも大会期間中の 観光消費単価アップが見込める。

※本記事は以下の資料を参照しています。

『ラグビーワールドカップ 2019 大会前経済分析レポート』

【ラグビーW 杯に向けた 3 つのインバウンド対策】

先も述べた通り、今回のラグビーW 杯は欧米豪を取り組むいい機会になる。欧米豪は他の エリアに比べ滞在日数が長く(平均 14 日)、消費単価も他に比べて高いことから試合実 施地(12 都市)、公認キャンプ地(59 自治体)、近隣地域での訪日外国人の満足度を高 め、リピーターを作る良い機会になるだろう。

〈欧米豪にターゲットを絞る〉

上の図にある通り、今回 W 杯に参加する多くの国は欧米豪になる。従って自分たちの地 域に来る国に対してどれだけ認知させているかが大切になってくる。

〈試合に来る訪日客への満足度の向上〉

大会まで残り 2 か月となった今、どこまで訪日外国人への満足を高められる施策が進んで いるだろうか。最後に少しおさらいをできればと思う。

  • 英字でのウェブサイト、パンプレットの用意
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  • Wi-Fi サービス
  • 宗教やマナーやタブーの確認
  • 現地で楽しめるアクティビティ
  • 言語ボランティアの派遣

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