【ジャパン・トラベル スタッフインタビューVol2】

Christophe Audisio - Marketing Director

今月のインバウンドコラムでは、インタビューを通じてジャパン・トラベルスタッフから生の声をお届けします!第二回となる今回は、外国人向け観光旅行情報を提供する弊社の中枢ともいえる、市場調査と戦略をリードするマーケティング・ディレクター、クリストフ・アウディージオさんにインタビューを行いました。外国人目線での日本のインバウンド業界の特徴や、パンデミック下における五輪開催についての彼の見解まで、カジュアルに質問していきます。是非、最後までご覧ください。

プロフィール

Christophe Audisio (クリストフ・アウディージオ)

イタリア人と、フランス人の両親の間に生まれる。フランス・ニュージーランドの難関国立大学にて、経済学、マネージメント、上級レベルの日本語やビジネスの基礎を習得。大学院を卒業後、6年に渡るデジタルマーケティングと、フランス・イタリア・日本市場開発の経験を誇る。現在はジャパン・トラベルで、訪日外国人メディア (japantravel.com)のマーケティング開発部長として勤務。弊社の営業部・メディア事業部と緊密に連帯しており、ジャパン・トラベルのキーパーソン。日本人よりも日本の美味しいコーヒーを知り尽くすコーヒー愛好家で、ブログ「The Coffee Maker」も運営!フランス語、イタリア語、英語、日本語に堪能。

日本のインバウンド観光業界における進歩と、逆に改善が期待できる点は何だと思いますか?

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まず大幅に進歩した点は、やはり訪日外国人観光客向けサービスにおける、多言語対応をはじめとした言葉の壁ですね。旅行業界で働く人々の歓迎体制は世界でも最高レベルですし、この点については毎年改善が進んでいると実感できています。

これに加え、訪れるべき興味深い場所やアクティビティの豊富さは、まさに日本の得意分野とも言えるのではないでしょうか。有名アニメなどテーマに富むカフェや、漫画の大ファンにはたまらない、限定グッズが販売される大規模イベントもその一つです。日本文化はインターネットを通じて世界的に広がりを見せていますが、こういったアトラクションはこれからも外国人観光客を魅了し続ける事でしょう。

対して、これから改善していくべき点は、「外国人観光客と国内観光客の間には、面白い!と思うものにギャップがあることが多い」という事を、受け入れ側が観光戦略に盛り込んでいくことではないでしょうか。

日本人の国内観光客には、例えば陶芸体験やフルーツ狩りなどの非日常な体験が人気を博すことがありますが、初めて日本に足を踏み入れる人にとっては、神社・ショッピングモールなどの日常のちょっとした光景、露店や屋台などがそもそも驚きの連続なのです。

国内観光客が何に興味を持っているのかも勿論重要ですが、「それを実際どのように外国人観光客にも紹介していくのか?」を意識することで、ハッとした意外性があってユニークなツアーの提供に繋がっていきます。

日本国内と欧州圏内における観光には、主にどのような違いがあると思いますか?

数多く存在しますが、やはり移動する際の交通手段に大きな違いが現れています。日本国内の旅行では、メジャーな観光地でしたら公共交通機関で簡単に移動できます。

日本の公共交通機関はよく整備されているため、旅行者は簡単に電車・バスに乗り降りして観光地を訪れることができます。また、世界的にも評価の高い「人々の親切さやおもてなし精神」、また良い治安といった心理的側面も、遠距離の移動でも安心して公共交通機関を利用できる背景となっています。

一方、ヨーロッパでは、ほとんどの訪問先や旅行先(大都市を除く)では、ほぼ確実に車を借りて移動します。国をまたいで、様々な都市同士がつながってはいるものの、公共交通機関を使用して観光地を訪れるには、日本よりもずっと多くの乗り換えが必要なことが多いのです。しかも、規模の小さな地方都市・農村部では必ずしも定期路線があるとは限りません。

また、ヨーロッパの観光ルートは、複数の国境をまたいで放射線状に伸びていくような広がりがあるのが特徴です。都市や国を、縦横無尽に結ぶ高速道路がいくつも存在するのです。それに対し、日本の主な観光ルートは、地質学的背景(例えば、本州の中心部では、東海道ルートのような1本の大きな道路を建設することが困難である)から、主に海岸沿いに沿って形成されるケースがよく見られます。

クリストフさんは在日歴6年以上ですが、初めて日本を訪れる方にお勧めしたい場所と、その理由は何ですか?

初めて日本に来られる方には、やはり訪日外国人観光客にとって定番となっている「ゴールデンルート」を使うことで、東京・箱根・富士山・名古屋・京都・大阪といった日本の外せない人気5都市をまるごと周遊する事をお勧めしたいですね。

ただし、もし上記に追加で別の観光地に立ち寄る可能性があるのであれば、おすすめの観光地リストはもちろん他にもあります!例えば、自然の織りなす神秘的な絶景や、お寺の巡礼といった精神的な潤いを求めるなら、四国地方がお勧めですね。この地方に八十八ヶ所散在するお寺の巡礼は「四国お遍路」と呼ばれており、かつては修行の道とされていたパワースポットです。日々の煩悩を切り捨て、大自然の中で生きる喜びを感じ、自分自身と向き合いたい人にはぴったりでしょう(四国お遍路に関する英語記事へのリンクはこちら)。

また、東京を中心に観光プランを練る場合なら、都心からのアクセスが良く移動に時間のかからない日光が良いのではないでしょうか。豪華絢爛な装飾が印象的な日光東照宮に加え、圧巻のスケールと落差を誇る華厳の滝、ふっくらなめらかな触感が楽しいゆば料理など、外国人観光客を魅了する要素が凝縮しています(英語の特集ページはこちら)。 

また、個人的にイチオシな日本の観光地をひとつに絞るのは難しいのですが、私は鎌倉とその周辺地域でまったりとした一日を過ごすのが好きですね。国内・海外両方の観光客から人気があるため、人の多い場所ではありますが、鎌倉には由緒ある歴史的建造物や神社が数多く存在します。複雑な工程を立てなくても、万人受けと高い満足度が期待できる場所ですね。

このように文化的・歴史的な豊かさに溢れているだけでなく、誰もが自然にどっぷり浸かる一日を過ごせる、初心者向けハイキングスポットも点在します(英語の特集ページはこちら)。

今熱い話題ですが、東京五輪に加え、パラリンピックもいよいよ幕開けですね!

どんな印象・感想をお持ちですか?

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正直なところ、少し複雑な気持ちですね…。世界的な新型コロナウイルスの感染状況を全く無視することは、到底できないでしょう。通常であれば、自分が滞在する国での五輪開催なんて滅多に巡ってこないチャンスなので、直接観戦して一体感を味わってみたかったのは本音です。しかし、無観客という形でも、五輪の臨場感を共有し、選手の方々の活躍を見れたのはとても素晴らしい事です!日本は複数の種目において歴代記録を更新しているようですしね。

私はバスケットボールが大好きなので、主にバスケットボール試合を観戦しました。個人的には、五輪種目にこの種目が復活したのが嬉しいです…!テレビでは放送されていない試合が多いため、五輪公式サイトの放送サービスを利用して、観たい試合をピックアップしてライブ観戦しました。フレッシュな顔ぶれと新しいチームの活躍は、これからのバスケットボール界に良い風通しを与えてくれていますね。

コロナ渦の五輪でも、クリストフさんなりに愉しまれているんですね。

最後に、ジャパン・トラベルで働く良い点について、一言どうぞ!

そうですね、私たちの職場環境の良いところは、常に進化していることです。状況に合わせて、社内の全員が知識や専門性を高める努力をしているだけでなく、一人ひとりが自分の担当する分野に純粋な情熱を持っています。マーケティングの分野は幅広く、常に変化しているので飽きることがなく、毎日が発見に溢れていて刺激的です。日々、人間として成長し、視野を広げるのにも役立っています。

また、一人ひとりのバックグラウンドが全く違うことも醍醐味です。出身国だけではなく、情熱や興味、職業経験や趣味も様々です。そのため、議論や意見交換の場が設けられることが多く、充実しています。このことは、私たちの仕事や、各プロジェクトへのアプローチにも良く反映されていると思います。全ての顧客にとってベストな結果を引き出すには、このように社内に異なる意見や文化が混在していることは重要であると考えています。

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ジャパン・トラベル株式会社 広報:牛尾・長谷川

TEL:03-4588-2676 FAX:03-6261-4235 Email:sales@japantravel.com